第五話「進化」

…草むらを歩く一同…
グミ「あ~、お花が咲いてる~♪」
チョコ「あ、本当だ。キレ~。」
アメ「…あー、ハイハイ。」
サンダー「道草くってないでさっさと行け。」
アメモンとサンダーは花に見とれているチョコモンとグミモンに呆れながら言った。
グミ「あ~あ、これだから心に余裕がない人は困るんだよな~。」
サンダー「グミモン、首かまれたい?」
チョコ「やめなよサンダー!!」
アメ「…おまえはこの辺りいったい血まみれにしたいのか?」

モッチー「…そういえばサンダー、進化って何だッチ?」
ホッパー「ホッパ~?」
サンダー「…ん~、なんて言えば良いんだろ。…まぁ簡単に言うと強くなること…かな。」
ゲンキ達「へ~。」
チョコ「あ、でもね、進化すると姿形とか声とか言葉使いとかがガラリと変わっちゃうこともあるんだ。」
アメ「時々、ちょっと大きくなっただけ…とかあるけどな。」
サンダー「!」
サンダーが突然、空を見上げた。
ゲンキ「くるのか?!」
サンダー「ゴメン、油断してた。後15秒で…空から来る!」
グミ「空じゃあも~ちょっと見えるのはやいかもね~。」

…そして10秒後、空のかなたから大きなハチが飛んで来た。
チョコ「あれは…フライモン!!」
アメ「フライモンって成熟期じゃん…。」
グミ「サンダー、やろ~♪」
サンダー「うん、いくよ!『シャイニングエボリューション』!!」
サンダーがそう叫ぶと、チョコモンとグミモンとアメモンはまばゆい光に包まれた。
チョコ「ロップモン進化!!」
グミ「テリアモン進化!!」
アメ「ラカルモン進化!!」
…すると光が消え、紫の兎と緑の兎と黄色い兎が現れた。
紫兎「トゥルイエモン!」
紫兎(トゥルイエモン)は3本の角があり、両腕に刃(やいば)を付けていた。
緑兎「ガルゴモン!」
緑兎(ガルゴモン)は、1本の角があって、両腕にガトリングを付けていた。
黄兎「アーチェモン!」
黄兎(アーチェモン)は、2本の角があって、左手に弓を持っていた。
モッチー「チー?!誰だッチ?!どーなってるッチー!!」
ライガー「…これが進化だ。」
ゲンキ「え?…これが…進化?」
サンダー「うん。だから言ったろ?進化すると姿形が変わるって。」
ホリィ「へ~。…でも、何でライガーが知ってるの?」
ギンギライガー「俺達もチョコモン達の進化は何回か見てるから。」
ガルゴ「でももう話してるひまないみた~い。」
サンダー「本当だ。じゃあ、この続きはまたあとでっと。」
フライモンが襲い掛かって来た。
フライモン「『デッドリースティング』!!」
フライモンは、そう言ってお尻の毒針を飛ばした。
ガルゴ「くっ『ガトリングアーム』!!」
ガルゴモンは、その毒針を避けてガトリングを撃った。
トゥルイエ「『巌兎烈斗(がんとれっと)』!!」
トゥルイエモンは、フライモンに切り掛かった…が、とどかなかった。
アーチェ「『サンダーアロー』!!」
アーチェモンは、電気の矢をフライモンに向けて撃った。
…が、全てかわされた。
ガルゴ「くっそ~。」
トゥルイエ「…さすがにとどかないか…。(苦笑)」
アーチェ「チッ。あと少しなのに…。」

ライガー&ギンギライガー「『雷撃』!!」
スエゾー「『シッポアタック』!!」
サンダー「『ジオ』!!」
ゴーレム「『たつまきアタック』!!」
モッチー「モッチー!!」(『モッチ砲』)
ホッパー「ホッパー!!」(『ホッパーロール』)
ハム「『ドラゴンパンチ』!!」
みんなは、必殺技をはなった。…が、よけられた。
ゲンキ「ああっ!」
モッチー「よけられたッチー。」
ハム「さすがにあれだけ高い所に居られると届きませんな。」
ライガー「くそ…。」
ギンギライガー「降りてきさえすればあたる確率も上がるのに…。」
サンダー「…降りてきさえすれば…?…じゃあ、アイツを落とせばいいんだね?」
ゲンキ「え?」
サンダー「行ってくる。」
サンダーはそう言って、ニッと笑った。すると、サンダーは紫色の光に包まれ、宙に浮いた。
ゲンキ達「え゛?!」
ガルゴ「サンダーじゃ多分無理だよ~。」
サンダーはそれをムシしてフライモンのところまで飛んで行った。
サンダー「……。」
…するとサンダーの周りに風が吹いた。
『かまいたち』!
サンダー「『かまいたち』!!」
サンダーはそう言いながらフライモンの横を通りすぎた。
フライモン「?」
すると、フライモンの羽が切れ、フライモンは落下した。
…そしてフライモンが落下したあたりには光の粒が舞っている。すると、サンダーはそのそばに降りて来た。
サンダー「…データに戻りし魂よ、その悪しき心を捨て去り新たな命となれ。」
サンダーがそう言うと、光の粒は卵の形になり、どこかへ飛んで行った
ガルゴ「あーーー!!何で卵に戻しちゃうんだよ~。」
アーチェ「何でロードしないんだよ!」
トゥルイエ「グミ、アメ。別にロードしたからって強くなるとは限らないんだよ?」
ガルゴ「それは分かってるケド~。」
サンダー「分かってんなら黙れグミモン。」
ゲンキ「え…アメ?…グミモン?…どう言う事だよサンダー。」
サンダー「どう言うって…そう言う事だよ。そこに居る、ガトリング付けてる緑色のがグミモンで、両腕に刃を付けてる3本角の兎がチョコモンで、弓を持ってる2本角の黄色いのがアメモン。」
ゲンキ達「へ~。」
トゥルイエ(チョコ)「つまりこれが我らの進化なんだよ。」
アーチェ(アメ)「ま、あと2段階進化できるんだけどな。」
ゲンキ達「2段階?」
ガルゴ(グミ)「そ。この一つ前が成長期で~、今が成熟期で~、次が完全体で~、最後が究極体~。」
ゲンキ達「へ~。」
ホリィ「…でも、一回進化したら、もう元には戻らないの?」
サンダー「ううん。そろそろ戻るよ。」
すると、トゥルイエモンとアーチェモンとガルゴモンが光に包まれ、元の姿(成長期)に戻った。
サンダー「…ほらね。」
グミ「あ~あ、戻っちゃった~。」
アメ「なぁ、もうちょっと進化したままで居れるようになんないのか?」
サンダー「…まぁ、がんばればもうちょっと平気だけど…やだよ。…邪魔だもん。」
チョコ「…じゃま…って…。(泣)」
サンダー「あ、チョコモンのことじゃないよ。…グミモンのこと。」
グミ「な~んで僕がジャマなんだよ~。」
サンダー「邪魔じゃん。進化すると余計生意気になるし。」
グミ「何ソレ~。(怒)」
アメ「お、珍しいな。サンダーのほうからケンカ売るなんて。…なぁ、チョコモン。」
チョコ「そう言う問題じゃないでしょ!早く止めないとお花畑が血で染まる…。(オロオロ)」
ギンギライガー「…チョコモン、そう言う意味でもないと思うが…。」
ライガー「…落ち着けチョコモン。サンダーがケンカ売った場合はたいてい口喧嘩だけで終わってんだろ。」
ゲンキ「…つまり止める気ないんだ、ライガー…。」

…サンダーとグミモンの口ゲンカは、その日の夜まで続いてましたとさ。

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